院長紹介
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補綴専門医/咬み合わせ指導医 行田克則 ~Yoshinori Nameta~
歯科医師・歯科関係の方々へ
各種セミナー、講演会、執筆のご依頼はクリニックまでご連絡ください。
世田谷区の数ある歯科医院の中から、上北沢歯科のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。当院は1988年の開院より、天然歯の保存にこだわり、できるだけ歯を抜かない治療・長持ちする治療に力を入れております。
食事をすることは人間の行う生命維持活動のうち呼吸とならび重要な営みです。食物の摂取において効率よく栄養を吸収するためには、健康な歯による咀嚼(そしゃく:噛み砕き味わうこと)は非常に重要です。
われわれ歯科医はこの栄養吸収活動を二次的に支える役目を担うべく、患者さんの虫歯治療、歯周病治療などを行なうことで口腔機能維持のサポートを行わせていただいています。
人生100年と言われる現代、特に自分の歯で咀嚼できることは健康寿命を維持する上でも非常に重要です。一般に永久歯は28本あり、それぞれに重要な働きがあり、不要なものは1本もありません。
皆さんは28本を多いと思いますか、あるいは少ないと思いますか、私は決して多くはないと考え1本1本を大切にする治療を行っています。皆さんも28本は決して多くはないと思い大切にしてください。
さて結論から申し上げますと、この28本を生涯健康な状態で維持することは容易なことではありません。
というのは口腔内には約700種もの細菌が棲息しており、この口腔細菌は、虫歯、歯周病を引き起こし歯を失う原因となるからです。
またストレスに由来する噛みしめや外傷によるヒビ割れで歯を失うこともあります。つまり口腔内は常に感染と崩壊の危機にさらされていると言え、28本の歯を生涯健康な状態で維持する難しさがここにある訳です。
私は歯科医師としてすべての患者さんの歯を長期にわたり失うことなく機能し、おいしく食事をしてもらうことを望んでいます。
そのためには虫歯や歯周病におかされた歯を治療しなければなりません。
本来なら神様に与えられた身体の一部に手を加えることは、専門家といえ神様以上のことができない一人の人間として悩むこともありますが、歯科医師になってから「患者さん一人ひとりを自分の家族のつもりで治す」これを座右の銘として歯科医療を行なってきました。
実際には歯を抜くことを極力回避することもその一環で、これを実践しているつもりです、やはり先ほどの28本のうちの1本を失うことでお口の中全体の機能が損なわれてしまうからです。
最近では歯を失ってもインプラントにより的確に治療ができるようになってはいますが、多くの場合が治療後の歯根破折(根っこが割れる)が原因で抜歯からインプラントとなることが多く見受けられます。
私もインプラント治療は有効な処置と考えておりますが、まずは抜歯する前に歯根破折歯をなるべく長持ちさせることに傾注し、1本の歯を大事にしたいと考えています。
その結果、やはり抜歯となる場合もある反面、10年以上も機能できる場合があるからです(20年以上の機能例もあります)。これも「患者さん一人ひとりを自分の家族のつもりで治す」ことの実践と考えています。
当院では来院する患者さんの歯を生涯失わせることなく、口腔の健康に寄与することを目的としています。
- 初めて当院で歯科治療を経験する方には歯を長持ちさせるためのベストなメインテナンスを提案していきます
- 何らかの理由で転院されてきた方には状況を聞きベストな治療法を提案する—前医での治療を重視しつつもベストな治療を提案する
- 他の歯科医院に転院された方で、再来院した場合にも現時点のベストな治療法を提案します―いつでも笑顔で受け入れます
(さいごに)
現在、当院に10年以上通院しメインテナンスをされている患者さんはほとんどの方が、抜歯を回避し残っている歯の本数に変化がありません。
また同世代の方より歯の本数が多いという事例も少なくありません。これは1本の歯を大事にするホームドクターとしての考えの証左だと思います。
Nd:YAGレーザーセミナーの様子です
行田塾の様子です
GC形成セミナーの様子です
経歴
- 1982年 日本大学歯学部 卒業
- 1986年 日本大学歯学部大学院 卒業
- 1986年 日本大学歯学部非常勤講師
日本顎咬合学会編集委員 - 1988年~上北沢歯科開設
- 2007年~四谷三栄町歯科開設
- 2016年~日本大学歯学部臨床教授
資格・所属学会等
- 歯学博士
- 補綴第3講座(クラウンブリッジ学)
- 日本補綴歯科学会専門医
- 日本顎咬合学会咬み合わせ指導医
- 日本顎咬合学会
- 日本補綴歯科学会
- 日本歯科審美学会
- 日本口腔インプラント学会
- Academy of Osseointegration
著書・論文など
著書
- 1984年 (分担執筆) 歯科技工:別冊 図解咬合の基礎知識
- 1996年 審美補綴とティッシュー・マネージメント
- 1999年 (分担執筆)歯周病診断のストラテジー
- 2003年 (分担執筆)クラウン・ブリッジの臨床テクニック(五十嵐孝義)
- 2008年 若手歯科医のための臨床の技50クラウンブリッジ.デンタルダイヤモンド
- 2014年 クリーピングアタッチメントから上皮の温存を考察する インプラントと天然歯の比較から (歯科評論)
- 2015年 月刊行田克則―世界を変える“ナメタメソッド” (ひと月で読めて学習できる臨床手技のエッセンスbook)
- 2015年 インプラントを断念してCSPを応用した24年経過KennedyⅡ級症例(ザ・クインテッセンス別冊 YEAR BOOK)
- 2015年 行田克則の臨床アーカイブ 補綴メインの長期100症例.デンタルダイヤモンド
- 2020年 攻めのクラウン・ブリッジ 他多数
論文
- 1. 石塚 亨,桟 淑行,小泉政幸,行田克則,羽田京太郎,富田 豊,津江明伸,長島信也,庄司喜則,雀 大均,中澤 清,八木 庸行,五十嵐孝義:診療姿勢が支台歯形成面形態に及ぼす影響について,第二報,補綴誌,26, 1097~ 1107,1982.
- 2. 桟 淑行,石塚 亨,小泉政幸,行田克則,羽田京太郎,富田 豊,津江明伸,松本幸士,雀 大均,庄司喜則,大島修一,東風 巧,八木 庸行,中澤 清,五十嵐孝義:診療姿勢が支台歯形成面形態に及ぼす影響について,第四報,補綴誌,26,1164~1172,1982.
- 3. 小泉政幸,桟 淑行,石塚 亨,行田克則,津江明伸,大島修一,東風 巧,雀 大均,庄司喜則,中澤 清,五十嵐孝義:診療姿勢が支台歯形成面形態に及ぼす影響について,第五報,補綴誌,27,616~623,1983.
- 4. 石塚 亨,小泉政幸,行田克則,津江明伸,守屋義雄,大島修一,東風 巧,桟 淑行,五十嵐孝義:診療姿勢が支台歯形成面形態に及ぼす影響について,第七報,補綴誌,27,1182~1191,1983.
- 5. 行田克則,石塚 亨,小泉政幸,津江明伸,大島修一,東風 巧,鳥塚周孝,雀 大均,庄司喜則,桟 淑行,五十嵐孝義:診療姿勢が支台歯形成面形態に及ぼす影響について,第六報,補綴誌,28,1063~1080,1984.
- 6. 行田克則,小泉政幸,高野研一,齊藤 暁,齊藤俊明,東風 巧,金子行夫,桟 淑行,五十嵐孝義:診療姿勢が支台歯形成面形態に及ぼす影響について,下顎左側第一大臼歯におけるホームポジションとランダムポジションの対比,補綴誌,29,977~990,1985.
- 7. 行田克則:診療姿勢が全部鋳造冠支台形態に及ぼす影響について,下顎左側第一大臼歯,補綴誌,30,581~596,1986.
- 8. 行田克則:審美補綴におけるトゥースプレパレーションとエマージェンスプロファイルPart1,ザ・クインテッセンス,14:86~96,1995.
- 9. 行田克則:審美補綴におけるトゥースプレパレーションとエマージェンスプロファイルPart2,ザ・クインテッセンス,14:330~342,1995.
- 10. 行田克則:審美補綴における辺縁歯肉への考察,ザ・クインテッセンス,14:1827?1852,1995.
- 11. 行田克則:形成 カントゥア,ザ・クインテッセンス別冊,デンタルエステティック パート4:86~92,1996.
- 12. 行田克則:力学的および審美的観点からみたIMZインプラントの選択肢と臨床応用,クインテッセンス・デンタル・インプラントロジー,3:43~52,1996.
- 13. 行田克則,小田中康裕:審美的ポンティックへの考察,QDT,21:817~826,1996.
- 14. 行田克則,小田中康裕:技工操作における歯間乳頭再生に対する推察法,QDT,21:1265~1275,1996.
- 15. 行田克則:審美と補綴治療,ザ・クインテッセンス別冊,インターディシプリナリーを考える:159~167,1996.
- 16. 行田克則:Enough ReductionとShape Profile,審美歯科,9:74~78,1996.
- 17. 行田克則:咬合が原因と考えられる骨欠損に対するGTR法の応用,顎咬合誌,17:118~123,1996.
- 18. 行田克則:特に支台歯形成から観た審美補綴について,日本大学歯学部同窓会雑誌,41(5):35~45,1997.
- 19. 小田中康裕,行田克則:Masterpiece歯周を考慮したメタルセラミックス,QDT,22(10)1~4,1997.
- 20. 行田克則:ポンティックの形態と基底面下の粘膜について,卵形の基底面を有するブリッジ・ポンティックの臨床応用,ザ・クインテッセンス,17:71~81,1998.
- 21. 行田克則:ポンティックの形態と基底面下の粘膜について,ブリッジ・ポンティックの基底面下の清掃性について,ザ・クインテッセンス,17:243~255,1998.
- 22. 行田克則,小田中康裕:模型から観る臨床的なemergence profile Part 1 歯肉が許容するemergence profileを模型から考察する,歯科技工,26:61~75,1998.
- 23. 行田克則,小田中康裕,高見澤太郎,滝澤 崇:emergence profileとcrown contour を考慮した補綴物作製の実際 Part 2,歯科技工,26:61~75,1998.
- 24. 小田中康裕,行田克則:1997QDT SPECIAL ARTICLE 歯周を考慮したメタルセラミックス,QDT別冊,18~21,クインテッセンス出版,東京,1998.
- 25. Yoshinori Nameta, Yasuhiro Odanaka : Wie vermeidet das schwarze Dreieck?, QZ, 24:135 ~144, Quintessenz Verlag, Berlin, 1998.
- 26. 行田克則:歯周?審美補綴のための診断,114~,歯周病診断のストラテジー,医歯薬出版,東京,1999.
- 27. Yoshinori Nameta, Yasuhiro Odanaka : Avoiding Loss of the Interdental Papilla, QDT Year Book (in English ),33~42, 1999.
- 28. 小田中康裕,行田克則:Masterpiece臨床例に観る審美修復,QDT,24(3)1~3,1999.
- 29. 行田克則,小田中康裕:修復物の形態とその検証(前編),QDT,24,318~333,1999.
- 30. 行田克則,小田中康裕:修復物の形態とその検証(中編),QDT,24,468~482,1999.
- 31. 小田中康裕,行田克則:修復物の形態とその検証(後編),QDT,24,592~606,1999.
- 32. 行田克則,小田中康裕:予知性の高い審美補綴物作製のための周囲組織との調和,別冊 ’99 Esthetic of dental Technology ,100~110,クインテッセンス出版,東京,2000.
- 33. 行田克則:インプラント多数歯欠損における歯間乳頭再建の可能性,別冊クインテッセンス インプラント補綴,178~187,クインテッセンス出版,東京,2000.
- 34. Yoshinori Nameta, Yasuhiro Odanaka : Anatomie und Morphologie Festsitzender Restauration Teil 1, QZ, 26: 339~ 357, 2000.
- 35. Yoshinori Nameta, Yasuhiro Odanaka : Anatomie und Morphologie Festsitzender Restauration Teil 2, QZ, 26: 2000.
- 36. Yoshinori Nameta, Yasuhiro Odanaka : Anatomie und Morphologie Festsitzender Restauration Teil 3, QZ, 26: 2000.
- 37. 行田克則:審美的・生物学的観た歯肉縁下のプレパレーション,デンタルダイヤモンド,25(6)27~51,2000.
- 38. 行田克則:審美補綴におけるインプラント間の歯間乳頭再建について,クインテッセンス,20(9)45~60,2001.
- 39. 滝澤 崇,行田克則:MFRハイブリッド超硬質レジン「グラディア」の多色築盛,ジーシーサークル,96,21~23,2001.
- 40. 滝澤 崇,行田克則:新しい歯冠修復用硬質レジンの特徴と審美性,QDT,26,1555~1564,2001.
- 41. 行田克則:生物学的幅径の真偽,クインテッセンス別冊 デンタルエステティック パートⅥ:48~56,2002.
- 42. 行田克則:メタルセラミックスによる連結固定,クインテッセンス別冊 デンタルエステティック パートⅥ:230~241,2002.
- 43. 行田克則:印象採得のためのマージン・コントロール,デンタルダイヤモンド,27(7)27~47,2002.
- 44. 小田中康裕,行田克則:グラディアを用いたジャケットクラウンの製作,メタルフリー自由自在 デンタルダイヤモンド別冊,124~131,2002.
- 45. 滝澤 崇,行田克則:グラディアを用いた間接法インレー修復,メタルフリー自由自在 デンタルダイヤモンド別冊,146~153,2002.
- 46. 行田克則:審美修復における新素材と診断,日本歯科評論 別冊歯冠色修復とその技法:47~61,2003.
- 47 行田克則:歯肉縁下マージン10年後のマージン露出率,クインテッセンス 23(1):93~100,2004.
論文翻訳
- 行田克則(共訳)前歯の重要性(その2),顎咬合誌,8(3,4):49~55,1987.
- 行田克則(共訳)中心位その定義づけ(その1),顎咬合誌,9(3):1~7,1988.
- 行田克則(共訳)中心位その定義づけ(その2),顎咬合誌,10(2,3):41~44,1989.
- 行田克則(共訳) フォーカス オン アンテリアガイダンス,顎咬合誌,10(4):27~32,1989
セミナー・講習会
- 2008年11月 第21回日本歯科医学会総会 ~M I 審美修復 <歯周補綴の審美修復>~
- 2008年11月 ASTRA TECH IMPLANTS Japan Meeting 2008 都市センターホテル「オリオン」「スバル」) アストラテック株式会社
- 2008年12月 審美臨床の今、そして未来へ~CT、インプラント、CAD/CAM~
- 2008年12月 DHA形成セミナー
- 2009年02月/04月/10月 GC形成セミナー(前歯・臼歯)/ GC株式会社
- 2009年02月/08月 行田塾開催
- 2009年09月 第9回日本歯科用レーザー学会総会・学術大会 in 新潟
- 2009年11月 浅草歯科医師会
- 2009年11月 北海道アストラインプラント講習会
- 2009年12月 名古屋レーザー講習会
- 2009年12月 DHA
- 2010年01月/03月/05月 GC形成セミナー
- 2010年02月/03月/06/07/08 第6期 行田塾開催
- 2010年06月 日本補綴歯科学会
- 2010年10月 第6回日本国際歯科大会(パシフィコ横浜)
- 2010年11月 歯科医師会
- 2010年12月 行田克則 審美の世界
- 2010年12月 DHA
- 2011年01月 茨城県水戸市日大支部
- 2011年02月 GO会
- 2011年03月 深川歯科医師会
- 2011年03月/04月/10月/11月 行田塾開催
- 2011年04月/06月/08月/09月 GC形成セミナー
- 2011年06月 北海道日大支部
- 2011年06月 福島日大支部
- 2011年07月 ササキ レーザー大阪
- 2011年09月 長野日大支部
- 2011年10月 GCシンポジウム
- 2011年12月 DHA
- 2012年07月/09月/11月 GC形成セミナー
- 2012年07月 GC形成セミナー「歯肉縁下支台歯形成の“技”」
- 2012年07月 インサイシブレーザーセミナー in 山形
- 2012年08月 インサイシブレーザーセミナー in 大阪
- 2012年09月 GCナイトセミナー
- 2012年09月 日本大学歯学部同窓会講演会
- 2012年09月 アストラインプラント行田塾
- 2012年10月 インサイシブレーザーセミナー in 浜松
- 2012年10月 インサイシブレーザーセミナー in 東京
- 2012年11月 デンタルショー in 大阪
- 2012年12月 インサイシブレーザーセミナー in 名古屋
- 2012年12月 GC講演会
- 2012年12月 DHA形成セミナー
- 2013年02月 名古屋
- 2013年03月 GC形成セミナー
- 2013年11月 レーザーセミナー in 名古屋
- 2013年11月 レーザーセミナー in 大阪
- 2013年11月 レーザーセミナー in 東京
- 2013年12月 DHA
- 2014年01月/03月 GC形成セミナー