初期虫歯は歯を削らずに治る?歯の再石灰化とは?
投稿日:2022年7月7日
カテゴリ:スタッフブログ
初期虫歯は歯を削らずに治る?歯の再石灰化について
口腔内に存在する虫歯菌は飲食物の糖分をエサにして酸を出し、歯を少しずつ溶かしていきます。さらに症状が悪化し、虫歯菌が歯の神経に感染して炎症が起こるとズキズキと強い痛みを感じるようになり、最終的には歯を抜歯することになります。
虫歯で歯を失わないためには、早期発見・早期治療によって虫歯を進行させないことが重要ですが、初期虫歯については、歯を削らずに歯の再石灰化によって治癒が期待できます。
今回のブログは初期虫歯を削らずに治す歯の再石灰化について解説したいと思います。
虫歯の進行と歯の再石灰化の関係とは?
食事などで糖分を摂取した際、私たちの口腔内では虫歯菌が出す酸によって歯のミネラルが溶かされる「脱灰(だっかい)」と唾液内にあるミネラルが歯の表面へ戻る「再石灰化」が繰り返し行われています。この脱灰と再石灰化が均衡している間は虫歯が進行することはありません。
しかし、糖分の摂取量が多い、間食が多い、だらだらと食事をするなどで脱灰と再石灰化のバランスが崩れてしまうと、歯の修復が間に合わず歯に穴があいてしまいます。穴があくまで虫歯が進行した場合は、治療が必要ですが、歯の表面がわずかに溶かされている状態の初期虫歯であれば、歯を削ったりすることなく自然に治癒することが可能です。
歯の再石灰化を促進するためのポイント
虫歯を進行させないためには、下記のポイントを意識して歯の再石灰化を促進することが重要です。
だらだら食事をしない・糖分の摂取量を抑える
長時間の飲食や糖分の多量摂取は、虫歯菌が活発になるため、歯が溶かされやすくなってしまいます。虫歯の進行を防ぐため、だらだらと食事をしない、糖分の摂取量を抑えることを意識して再石灰化を促進しましょう。
食後の歯磨きを心がける
口腔内に汚れが蓄積すると、虫歯菌が繁殖して歯が溶かされる可能性が高くなります。食後の歯磨きをきちんと行い、常に口腔内をきれいな状態にしておきましょう。
唾液の分泌量を増やす
再石灰化は唾液に含まれるミネラルによって起こります。再石灰化を促進するためには、食事の際によく噛んだり、ガムを噛んだりすることによって唾液の分泌量が増やすことが大切です。
フッ素塗布・フッ素入り歯磨き粉を使用する
フッ素には歯の再石灰化を助ける働きがあります。そのため、歯科医院でのフッ素塗布やフッ素入り歯磨き粉を使用することによって歯の再石灰化を促進することができます。
■ 他の記事を読む■